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薄明

07/05/01

   

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蔵出し

PCまわりを整理していたらむかし書いたssが色々出てきたので蔵出ししたいと思います。
最近日記に書くこともないしな。
でもほとんど途中まで。超自己満足で書いてたので今読むと意味わからないのも多い。
だれか、私に文才をください。

ってなワケで今日はアラロス童話パロ。
ヘンデルとグレーテルを途中まで・・・というか最初だけ。
そんな中途半端でもいい方はどぞー。



【あなたのアイが、私を壊す】


深く暗い森の中。
ちょっとしたいたずら心で王宮を抜け出したアイリーンとタイロンは迷子になってしまいました。
帰りの道しるべのために落としてきたパンが小鳥に食べられてしまったからです。

「あー、こりゃ本格的に迷っちまったなぁ。大丈夫か、お嬢」
「大丈夫、まだ歩けるわ」
「あんまり無理すんなよ。いざとなったら野宿になるしな。それにしてもこんなことになるならあのパン食っときゃよかったぜ。あー、腹へった」
「もう、お腹が減ってること思い出しちゃったじゃない」
「だってしょうがねぇだろう。朝から何も食ってねぇし。いざとなったら小鳥を捕まえて食うか」
「ちょっと!やめてよ!!」

二人は不安を押し隠すようにふざけ合いながら森をあてどなく進んでいきました。
それからどのくらい歩いたでしょうか。
日はほとんど落ち、さすがの二人も黙り込んでしまった頃。
二人の目に、ぽつんと明かりがうつりました。

「お嬢、見えるか」
「うん。きっと家ね。事情を話して今晩だけでも泊めてもらいましょう」
二人はやっと助かるかもしれないと思い、いつの間にか明かりに向かって走り出していました。
近づいてみるとやはりそれは家でした。
二人は扉を叩こうとして、ビックリしました。
遠くから見たときは全然気がつきませんでしたが、よく見ると扉はチョコレートで、壁はクッキーで出来ていたからです。
「うまそう」
「ほ、本当ね。でも今はとりあえず誰かいないか確かめなきゃ」

アイリーンが扉をノックしようとすると、ゆっくりと扉が開きました。
「おぉっ」
「すごい」
二人はびっくりしました。家の中もお菓子で出来ていたからです。
壁はクッキー、飾られている花や窓は飴細工のようです。
「すみませーん、どなたかいらっしゃいますか?」


ここまで。
この後とっても綺麗な魔女(?)スチュが出てくる予定でした。
タイトルはゾンビパウダーから。あの漫画好きだった。打ち切り悲しかった。
アイはね、EYEとかけててね。最後燃やされて死んでいくスチュとアイリーンが見つめあうってのがやりたかったんだ。

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